湿布では治らない腰痛の理由|根本改善のために必要なこと

こんにちは、つかもと本通整体院・鍼灸院 院長の酒井です。

腰が痛くなったときに「とりあえず湿布を貼っておこう」と思う方は多いと思います。

ドラッグストアでも手軽に買えますし、貼るとスーッとして少し楽になる感じがしますよね。

ただ実際のところ、「湿布を貼っても良くならない」「貼ってもその場しのぎにしかならない」と感じる方も少なくありません。

なぜ湿布では腰痛が治らないのでしょうか?


 

■ 湿布は「痛み止め」であって「治療」ではない

 

湿布には大きく分けて「冷湿布」と「温湿布」があります。

どちらも目的は“痛みを一時的に和らげること”です。

冷湿布は炎症を抑える効果があり、ぎっくり腰などの急性痛のときに有効です。

一方で温湿布は血流を良くして筋肉のこわばりを和らげる働きがあります。

しかし、どちらも共通しているのは「痛みを感じにくくするだけ」で、痛みの原因そのものを治しているわけではないということです。

たとえるなら、雨漏りをしている天井にバケツを置いているようなもの。

しばらくは水が床に落ちませんが、天井の穴を塞がない限り、根本的には解決していないのです。


 

■ 湿布で治らない腰痛の正体

 

実は多くの腰痛は「筋肉や関節のバランスの崩れ」や「血流の悪さ」から起こっています。

特にデスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢が長く続くと腰まわりの筋肉が緊張し、骨盤や背骨の位置が微妙にずれていきます。

このような慢性的な腰痛は、筋肉の深い部分(深層筋)や関節の動きに問題があるため、表面に貼る湿布では届かないのです。

また、冷えやストレス、内臓の疲れといった“自律神経の乱れ”も腰痛に関係しています。

こうした原因にアプローチするには、身体全体のバランスを整え、血流や神経の働きを正常化させる必要があります。


 

■ いつまでも湿布に頼ると、治りが遅くなることも

 

湿布を貼ると一時的に痛みが楽になるため、ついそのまま放ってしまいがちです。

しかし、痛みを感じない間に動作のクセが悪化し、筋肉のアンバランスがさらに広がってしまうことも少なくありません。

結果的に、腰の痛みが慢性化して「ずっと治らない腰痛」になってしまうケースもあります。

湿布を使うのは悪いことではありませんが、長期間同じ症状が続く場合は、身体の使い方そのものを見直す必要があるということです。


 

■ 根本的な改善には「身体のバランス」を整えること

 

当院では、痛みを抑えることだけでなく、なぜその痛みが出ているのかを見極めて施術を行っています。

筋肉や関節の動き、骨盤の傾き、呼吸の浅さ、体のねじれなどを丁寧にチェックし、原因に合わせた整体・鍼灸・運動指導で再発しにくい身体を目指します。

一時的な対処ではなく、

「湿布を貼らなくても大丈夫な身体づくり」

をしていくことが、腰痛の根本改善につながります。


 

■ さいごに

 

湿布は一時的な痛みの軽減には役立ちますが、「治療」ではありません。

もし同じ腰痛を何度も繰り返しているようなら、原因が身体の奥に潜んでいるサインです。

しっかりと身体のバランスを整えることで、再発しない強い腰をつくることができます。

腰痛でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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