胸郭出口症候群に対してのストレッチ

こんにちは!

つかもと本通整体院の熊谷です。

本日のテーマは『胸郭出口症候群のストレッチ』というテーマでやっていきますが、『胸郭出口症候群』とは何かということから説明していきます!

胸郭出口とは首と胸の前にある通路であり、首の脊髄から神経が出て、首の筋肉(斜角筋)の間、胸の筋肉(小胸筋)の下を通って、腕や手に向かうまでの通路のことです。

その通路にて、先ほど言った筋肉(斜角筋・小胸筋)が何らかの原因により固くなり、その通路が狭くなって、神経を圧迫し、腕や背中、手先にしびれ、強い重だるさを生むのが『胸郭出口症候群』の症状となります。

上記にも述べているように『何らかの原因で首や胸の筋肉が固くなる』という原因は、基本的にはヘッドダウンと呼ばれる体勢が長時間続くと、固くなります。

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上記の画像のような体勢ですね。

とくに長時間のパソコン業務、車の運転などで発生することが多いです。

また身体的特徴としても、『なで肩』の方は非常になりやすいです。『なで肩』の方は、もともと首と胸の前の通路“胸郭出口”が狭くなっており、その状態から先ほどの業務をすると人一倍、負担がかかる状態になります。

ですので『なで肩』は女性に多い身体的特徴のため、この『胸郭出口症候群』の罹患率の男女比も女性の方が多くなっています。

当院においても『胸郭出口症候群』の方は多く、みなさん最初に訴えるのは『今までとは違う強い肩こり感』を訴えて来られることが多いです。

また背中や上腕部の後ろ、肘の外側に重だるいような感覚も合わせて訴えることは非常におおいです。

当院において、そういったいくつかの症状を訴えらえる場合は、『これはひょっと胸郭出口症候群ではないか?』と疑って検査をし、それに応じた治療の方法を行います。

この『胸郭出口症候群』のややこしいところは、肩や首をやみくもに揉んだりすると余計に症状が悪化するケースがあるところです。

同業他社を悪く言うつもりはありませんが、経験値が浅いがゆえに、『単なる強い肩こり・首コリ』と決めつけ、治療後に『余計に悪くなっている』と言われることが多いのも、この症状のあるあるです。

なのである程度の臨床例数を見ない限り、この判断も難しいところもあります。

では、この『胸郭出口症候群』の固くなった筋肉を緩めるために、必要なストレッチなんですが、まずこの『胸郭』を広げることが大事になってきます。

『胸郭』を広げるとはどういうことかというと、単純に『胸を広げる』ということです。ただし、立ったまま広げるのではなく、仰向けに寝た状態で、広げます。

それってただの『大の字』になればいいんでしょ!

そうではありません。ただ単に『大の字』になるのではなく、背骨に沿って、マクラや、もしくはストレッチポールといったものを用いて『大の字』になります。

この際に大事なのは、頭を落として、顎を挙げた状態にすることが大事です!

普段のストレッチポールだと、大の字にはなりますが、頭までは落としません。この『胸郭出口症候群』の症状の場合は、首の筋肉(斜角筋)が関与するため、頭を落とすことで、その筋肉が伸びるようになります。

またこの『斜角筋』という筋肉ですが、この筋肉は深呼吸をする際に使われる筋肉で、この筋肉をストレッチポールで伸ばした状態で、深呼吸をすると、よりストレッチの効果が高まります。

上記のストレッチが『胸郭出口症候群』を治すのに必要なセルフケアとなります。しかしセルフケアだけでは、治らないのもこの症状の特徴の一つです。

わたしたち専門家の治療とセルフケアをあわせることで、早期の回復が実現可能となります。

『胸郭出口症候群』でお悩みの方は、ぜひご相談ください!

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