東洋医学 「気」

みなさま、こんにちは!

つかもと本通り整体院・鍼灸院の若松です!

本日は東洋医学の「気」について書かせていただきます。

 

気とは人体の構成し生命活動を維持する精微物質(極めて細かい物質)を表すとともに、機能を表す言葉でもあります。他の生理物質と同様、全身の組織・器官をめぐり、身体中に満ちており、人体を構成し生理活動の原動力となります。気は絶え間なく活動をしておりその運動には昇る・降りる・出る・入るという方向性があります。

・気の作用

気は人体の生命活動において重要な作用を担っており、気の種類によって特徴は異なるが気の作用は次のようにまとめられます。

①推動作用・・・人体の成長・発育および臓腑などの生理活動を促進する作用のことである。人体内を絶えず休むことなく運動しており、人体に活力を与え成長・発育を促しております。

②温煦作用・・・人体の組織・器官を温める作用のことで、この作用により人体は体温を一定に保つことで正常な生理機能を発揮する事ができます。(生理機能をスムーズに行われるようにする。)

③固摂作用・・・生理物質を正常な場所にとどめ、やたらに流失するのを防ぐ作用のことである。その結果、正常な分泌や排泄などが維持される。

④防御作用・・・外邪が人体に侵襲するのを防ぐ作用のことである。また外邪が侵入してきた場合、対抗する役割を担うことがあります。

⑤気化作用・・・各種の変化を引き起こす作用のことである。気化とは生理物質の相互転化を指し、気の運動により生じる体内の新陳代謝の過程である。

 

・気の病理

生理物質の病態は虚証(不足や機能減退)、実証(有余や停滞)に大別される。気の病理も同様に、気の不足と滞りが主な病態変化である。

①気虚・・・気の化生および供給が不足したり、ひどく消耗したために気の量が減少し、各種作用が機能しなくなった病態のこである。

症状・・倦怠感、めまい、息切れ、らん言(話すこともおっくうで面倒くさがること)、自汗(汗がでやすくなり動くとより一層汗がでること)

原因・・飲食物の摂取不足、大病・長患い・過労、気の化生に関わる臓腑の機能の低下

 

②気陥・・・気虚と上昇不能という2つの病理が重なって起きた病態のことである。

症状・・気虚の症状、慢性の下痢、胃下垂・脱肛・子宮脱

原因・・慢性的な気虚・過労・多産・産後の不養生など

 

③気脱・・・気虚が極限まで悪化した病態のことである。

症状・・呼吸が浅くなる、意識を失う、顔面蒼白、強い自汗

原因・・慢性的な気虚や極度の過労、大量出血や激しい嘔吐

 

④気鬱・気滞・・・気機が鬱結し、軽度な気の循環障害が起こった病態を気鬱、気鬱が強くなったものを気滞という。

症状・・脹痛(はった痛み)、胸悶・胸脇部痛、腹部の膨満感、抑うつ感

原因・・過剰な情志(喜、怒、思、憂、悲、恐、驚)の変化、邪気

 

⑤気逆・・・気の上昇運動が過度となり、下降運動が不十分であるために気が上逆した病態のこと

症状・・易怒、頭痛・めまい、咳嗽・喘息、悪心・嘔吐・げっぷ・しゃっくり

原因・・情志の失調、邪気

 

なお気の治療法には鍼灸がオススメです!気の滞りを解消し、スムーズな流れを取り戻すことによって心身の不調を改善する事ができます!

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