『野球肩』の治療法について

みなさん、こんにちは!

つかもと本通整体院の熊谷です!

昨日は阪神タイガースが18年ぶりに優勝しました!

案の定、道頓堀にダイブする方も何人かいらっしゃったみたいですね(;^_^A

次に日本シリーズで日本一になったとしても、みんなと優勝の喜びを分かち合う、楽しい時間だけにしときましょう!本当に危ない行為ですよ!

今日のテーマから逸れましたが、野球関連ということで、当院においての『野球肩の治療法』を少しご紹介できればと思います。

現在、当院においても野球をやっている子が数名来院しているのですが、やはり肩と肘の痛みが一番多いです。

その中でも、私が一番大事にしている治療の部分が、『正しい投球フォーム』を動作分析しながら、理解してもらうことが重要だと思っております。

まず、野球選手においての肩や肘の痛みの発生原因はプレーレベルにおいて違います。

まずプロ野球選手、社会人野球、大学、高校においてのドラフト候補や140キロ以上投げる選手達、いわゆる高いレベルで行っている選手は投球フォームを動作解析した中でも明らかな原因は見つかりづらいと思います。

そもそも140キロ以上投げる基準は、筋力値が一定数(例えばベンチプレスが80キロ以上×10回Max100キロ、デッドリフトが150キロ×10回Max185キロなど)を超えている、もしくは体幹や肩関節、股関節の可動域の柔軟性が先天的に柔らかい、速筋比率が高く、瞬発系トレーニングをしても高い数値をたたき出すなどがベースにあり、そこにピッチングコーチなどの専門家が正しくフォーム指導をしているので、フォーム基準の障害は見つかりづらい傾向にあると思います。多いとすれば、靭帯や腱の摩耗、過度の牽引が生じ、炎症を発生しているケースがほとんどだと思います。あの大谷翔平選手も、現在肘の痛みを再発していて、もう一度トミージョン手術を行うかもしれないとの話になっていますよね。(右脇腹の痛みは肘の痛みも少し関係しているようにもみえます)

いわゆる高度なレベルでプレーしている選手の障害は、オーバーユース(使い過ぎ)であるケースがほとんどです。たまに華奢な身体の選手でも速筋比率が高く、150キロをたたき出したりする選手がいますが、(高卒1年目などでよくみられる)骨格自体も成長段階で、筋肉の収縮スピードが骨格がついていけずに、痛みを出していることもあります。

では、それ以外のアマチュア選手でも野球肩、肘に痛みを抱えているケースは何が原因なのかというと、ほぼ投球フォームに原因があります。

特に肩、肘の関節の使い方ではなく、下半身の使い方に原因があるケース多いです。

まず投球フォームとは、運動解析の話ですると2つの動きで構成される運動です。

1つは『並進運動』といって、片足で立って、体重を支え、次に反対の足に体重移動して体重を受け止める。

上記の画像のような状態が『並進運動』と呼ばれます。

2つめは『回転運動』です。

『回転運動』は上記の状態から、上半身を捻り、その捻られた体幹の動きを腕の振りにエネルギーを伝える動きです。

この上記の画像の動きです。

この2つの動作で、下半身の動きのエネルギーを腕の振りに伝えることで、速いボールを投げることができます。

話を戻しますが、この動きの特に『並進運動』での着地した足が、しっかりキャッチャーや投げたい人に向いていないと、次の『回転運動』がスムーズにいきません。

例えば、相手は真正面にいて、投げたい方向に足をまっすぐ出さないといけないのに、向いている足が全然違う方向に向いている。ただ、ボールは投げたい方向に投げるので、それを腕の振りで調整する。ここが、アマチュア選手の一番多い発生原因になり、肩や肘にストレスがかかる要因になります。

ですので、当院に来られた最初の段階は、筋肉や靭帯が過度にストレスがかかっている状態ですので、初期はその部分を処置します。しかし再発予防が最大の目的になりますので、投球フォーム指導と投球に必要な関節可動域の柔軟性上昇が大きなテーマになっていきます。

その改善を図るだけでも、大きく痛みは軽減しますし、第一にパフォーマンスが上昇することも事実です。

当院においては、野球をしていたスタッフが私を含め2名いますので、少年野球、高校野球をやっているお子様がいれば、ぜひ足を運んでもらえればと思います。

 

つかもと本通整体院・鍼灸院・接骨院